目次
転園を決めたきっかけ
下の子の保育園探しを始めたとき、夫も一緒に見学に行ったのが、近所のこども園でした。
布おむつ、オーガニック給食、そしてたくさんのイベント——。
園のこだわりは見に行く前からにじみ出ていて、聞いた話によると「働く親には向いていない」とのこと。
それでも、「自分の目で見て決めたい」と思い、見学へ。
実際に行ってみると、ほかの保育園に比べて圧倒的に親の負担が大きそう…!というのが第一印象でした。
そもそもおむつのサブスクを導入している園もあるこの時代に、まさかの布おむつ。
しかもそれを毎日持っていくスタイル。
——洗濯物の量、想像しただけでちょっと引きました(笑)。
一方で、活動内容やイベントはとても魅力的。
泥あそびやモンテッソーリの活動など、上の子が通っている園よりも子どもの刺激になりそうな体験がたくさん。
もしこの園に通うなら、
「上の子の転園と下の子の入園を同時にできるなら」という条件で申し込みました。
さすがに二つの園を毎日送り迎えするのは現実的ではないので…。
しかし結果は、上の子のクラスに空きがなく入園できず。
下の子も、もともと上の子がお世話になっていた保育園に通うことになりました。
再び浮上した“転園”の話
慣らし保育も終わり、下の子もようやく新しい園に慣れてきたころ。
あのこども園に通っているママ友からLINEが届きました。
「空き、出たよ!」
……え?このタイミングで?
驚きと同時に、心の奥では**「やっぱり気になる」**という気持ちも湧いてきました。
あの園の活動内容、先生たちの雰囲気、子どもたちのいきいきした姿——。
一度見てしまったからこそ、ずっと心のどこかに残っていたんです。
夫にも相談すると、反応はまったく同じ。
「うーん、今かぁ…」
そう、ちょうど下の子の慣らし保育が終わり、私も育休から仕事に復帰したばかり。
もし転園するなら、また一から慣らし保育をやり直さなければなりません。
仕事の調整も必要だし、現実的にはかなりハード。
それでも、頭の片隅では
「今を逃したら、もうこの園には入れないかもしれない」
という思いがぐるぐるしていました。
転園を決めた瞬間
ちょうどそのタイミングで、仕事をしていない母に手伝いに来てもらえるか相談してみました。
片道3時間かかるので、週の半分を母に送迎してもらい、残りは夫婦で対応することで、なんとかやっていけそう。
母も快く「OK」と言ってくれ、心強く感じました。
そこで、娘を連れて園見学に行くことに。
「娘が行きたいと言ったら、転園申請しよう」と決めての見学です。
実際に園に入ると、娘の目はキラキラと輝いていました。
同じ学年の子に囲まれ、少し圧倒されているようにも見えましたが——
「●●ちゃん、今日行った園に行きたい!!いつからいけるの?」
この食い気味の一言で、迷っていた気持ちは一気に吹き飛びました。
——ここで、転園を決心。
転園が決まり、怒涛の準備期間へ
転園が正式に決まり、まずは園との面談へ。
持ち物や園のルール、慣らし保育の流れなど、一通りの説明を受け——
最後に渡されたのは、分厚い書類の束。
帰宅して改めて中身を確認すると、そこには驚くほど細かい準備リストが。
しかも、転園まであと10日というハードスケジュール。
布おむつにお昼寝布団、
お弁当箱にサイズ指定の巾着(しかも手作り!)……。
頭の中でスケジュールを逆算して、思わずため息。
幸い、裁縫が得意な母が作って持ってきてくれることになり、なんとか全部間に合わせました。
正直、この時点で「こども園=親の出番多め」という噂を身をもって実感(笑)。
でも、不思議と大変さよりも“新しい園での生活が始まるワクワク”のほうが大きかった気がします。
転園して早々、洗礼を受ける
怒涛の準備を終えて、なんとか新しい園生活がスタート。
……と思ったのも束の間。
転園したその月の月末には夏祭りがあり、しかも保護者会主催とのこと。
入園したばかりで右も左もわからないまま、
まるで途中参加の新人スタッフのような気分でした。
顔も知らない保護者からメモ書きで「○○の提出お願いします」と言われたり、
「お祭り当日のシフトどうします?」と聞かれたり——
正直、何の話をしているのかさっぱりわからない。
LINEグループには知らない名前がずらり。
「これ、誰が誰…?」とスマホ片手に混乱。
子どもは楽しそうに新しい環境に馴染んでいく一方で、
親の私は完全に“浦島太郎状態”でした。
覚悟していた“布おむつ生活”
そして、もうひとつの心配ポイント——布おむつ。
覚悟はしていたけれど、やっぱり実際に始まると、
毎日の持ち物の量はこれまでの倍以上。
最初のうちは登園バッグに詰め込むたび、
「え、これ全部持っていくの…?」と軽くため息。
でも、洗濯に関しては思ったよりもスムーズでした。
というのも、転園前に先輩ママから“小型洗濯機”の存在を教えてもらっていたんです。
(この情報、ほんとに金メダル級…!)
帰宅後すぐに下洗いとつけ置きをして、
夜のお風呂タイムでまとめて絞ってから洗濯機へ。
このルーティンができてからは、
「布おむつ=大変」というイメージが少しずつ薄れていきました。
イベント尽くしのこども園生活
そして、いざ通い始めて驚いたのが——行事の多さ。
春は親子遠足、夏は夏祭り、秋は運動会、冬はクリスマス会。
このほかにも“任意参加”という名の(実質ほぼ全員参加の)お誕生日会や、
学年ごとの活動が次々とやってきます。
さらに年齢が上がるにつれて、遠足の回数も増加。
そのたびに必要になるのが、お弁当。
……そう、お弁当問題です。
今まで子どものお弁当なんて作ったことがなかった私は、
初めてのとき本気で悩みました。
ましてや、下の子の“1歳児弁当”。
「なに入れたらいいの?」「サイズ感どれくらい?」
まるで未知のミッション。
Instagramで“#1歳弁当”を検索しながら、
「みんなすごすぎる…」とスマホ片手にため息をついたのを覚えています。
転園してみて感じたこと
転園してすぐは、持ち物も多くて行事も多くて、毎日がバタバタ。
正直、親のほうが慣れるまで時間がかかったかもしれません。
それでも上の子は、環境が大きく変わった中でも行き渋ることなく、
もみくちゃにされながらも毎日たくさんの刺激を受けているようで。
新しいお友だちや先生方との関わりの中で、
これまで見られなかった表情や成長がたくさん見えてきました。
親目線では大変なことも多いけれど、
あのとき思い切って転園を決めてよかった——そう思える今があります。

